【富田林市】1,700年前の古代の富田林に触れる「ハニワ輝く 古代富田林のデザイン」6月6日まで開催、3月21日の報告会は必聴!

大阪府

はにとんEXPO

大阪大谷大学博物館で2026年6月6日まで開催される企画展「はにとんEXPO ― ハニワ輝く 古代富田林のデザイン ― 」。富田林市教育委員会との共催で、市内で発掘されたハニワなどを展示しています。

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ハニワといえば人型を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、展示の中心となるのは、古墳時代初期に見られる円筒埴輪。いわゆる土管のような形をしたもので、人物や動物をかたどった埴輪が登場するよりも少し前の時代のものです。

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円筒埴輪には側面に「スカシ穴」と呼ばれる穴があいており、焼く際の工夫や、並べて設置するための役割があったと考えられています。富田林地域では5世紀後半に円形に統一されたとの見立てですが、それ以前の年代では三角形のものもあったようです。吉備地方で見つかった特殊器台という土器が円筒埴輪のルーツといわれており、三角形の穴は作る際に土器などに巻きつける縄と縄の隙間に対して開けたものではないかと想定されているそうです。

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ハニワは単なる飾りではなく、古墳に並べられることで意味を持つものとされています。地域や時代によって形や使われ方は異なり、古墳のまわりにどのように配置されていたのかで、当時の考え方や社会のあり方が見えてきます。

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富田林市の古墳は4世紀はじめの古墳時代前期のものが多く、実はその時代の先端技術を保有していたとも捉えられます。市内各地の古墳を中心に、市外で見つかったハニワなどが展示されているので、年代の異なる古墳を見比べて時代の変遷を観察してみるのもよさそうです。今からおよそ1,700年前に、富田林のこの地で生活していた人々の一面に触れられる今回の展示。その見どころを紹介していきます。

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展示の中で印象的だったのは、出土品そのものだけでなく、それを調べ、残してきた人たちの存在です。富田林市には大きな古墳こそありませんが、昨今の開発に伴う発掘調査に加え、それ以前は地域の研究者や高校の考古学クラブによる活動など、さまざまな形で資料が残されてきました。1970年代には開発の中で古墳が失われていく状況もあり、そうした中で記録や収集が行われてきた経緯があるそうです。

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また、展示全体を「大阪・関西万博」に見立てて構成されています。古代と現代をつなぎ、楽しく鑑賞できる工夫を考えたという企画者・富田林市文化財課の角南さん。

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チラシのデザインもご自身で手掛けられたといい、展示の名称にも「EXPO」の文字を使われています。

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左 レプリカ/右 実物

展示で注目したいのは、万博のキャラクター「ミャクミャク」を象った「勾玉アート」と呼ばれるもの。そのレプリカは万博会場で展示されていましたが、実物の展示はこの博物館が初めて。山中田1号墳で見つかった勾玉で、一か所でこんなに大量に見つかることはとても珍しいことなんだそう。

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展示室にはたくさんのハニワが並んでいますが、同じ富田林市内でも、埴輪が見られる地域とそうでない地域があることも紹介されています。石川西岸の北部では埴輪が確認されている一方で、南部では見つかっていない地域もあり、当時の文化や習慣の違いがうかがえます。また、円筒埴輪を棺にしている古墳もあり、どうやら古墳に並べてあった円筒埴輪を再利用しているものだと考えられています。

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5世紀後半には島田髷の人物埴輪も登場

古墳は、亡くなった人を弔う場であると同時に、その時代の文化や社会構造を示すものでもありました。棺を再利用している例はほかでも見受けられるそうで、その時代の死生観にもつながっているように感じました。

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ハニワ以外にも、「謎の貝製装飾品」や、シルクロード製といわれる「重層ガラス玉」も展示されています。どれも富田林市の古墳で見つかったもので、この機会にこちらも見ておいて損はありません。

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まだまだ紹介しきれないほど見どころ満載ですが、あとは現地で楽しんでいただくとして、期間中に行われる展示に関連したイベントにも触れたいと思います。

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※提供:富田林市役所様

明日3月21日には、富田林市内の古墳から出土した埴輪についての報告会が開催される予定で、参加は無料、事前申込も不要とのことです。企画者の角南さんが富田林の最古級ではないかと思われる「家形古墳」について熱く語ってくれます。

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企画者の角南さんが展示パネルに書いた遊び心にも注目

また、3月28日にはミニ埴輪をつくる体験講座も予定されており、実際に手を動かしながら古代の文化にふれることができます。このほかにも、5月9日には、富田林出身で現在は九州で活躍されているコダイプレスの中村麻衣子さんが登場し、古代をテーマにしたトークやマーケットが開催されます。

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コダイプレスのグッズを一部展示されています

5月23日には、百舌鳥と古市の古墳群にも触れる講演会など会期中に行われる予定で、展示とあわせて楽しめる内容になっています。

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展示場にあるアンケートに記入すると、今回の企画展に関する詳しい資料がもらえる特典もあります。

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古代の富田林市に思う存分触れられる企画展。今住んでいる地域のどこで見つかり、どんな形で残されてきたのか。そうした視点で見てみると、古代の話が今にも続いているように感じられるかもしれません。

博物館のある大阪大谷大学には一般向けの駐車場がないため、公共交通機関での来場が案内されています。

大阪大谷大学博物館
住所
〒584-0066 大阪府富田林市錦織北3丁目11-1
営業時間
10時~16時
定休日
電話番号
0721-24-1039
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※情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認ください。

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