【富田林市】こんな所に「駄菓子屋」が! 喜志町の路地裏にある子ども達の居場所「駄菓子屋 風和里(ふわり)」さん。昭和レトロの懐かしいお店。
喜志駅から徒歩約5分のところに昔懐かしい「駄菓子屋」がありました。お店の名前は「駄菓子屋 風和里(ふわり)」さん、2024年12月で創業27年になるそうです。今ではすっかり見なくなった「駄菓子屋」ですが、ここ喜志町でずっと頑張って店主をされている「明美さん」とその娘さんにお話を伺いました。
撮影の許可を伺うと快くOKを頂き、明美さんはカメラの前で「ピース」もしてくれました。80歳をすでに超えておられると聞きびっくりしたのですが、めちゃくちゃお元気で、背中もピン!とされ商品の品出しも自分でされていました。娘さん曰く、「以前は平日の営業もしていたけど、母の体調を考えて現在は土日のみの営業にしています」との事。「お店を閉めようかと考えた時期もあったが、母が店に立つと元気になるから」と。ほどなくしてお店は娘さんが後を継ぐ事にしたそうです。お店の中を拝見させて頂きました。昔懐かしいお菓子が並んでおり、子どもの頃を思い出しました。明美さんが「昔よりも少し値段は上がってるけどね〜」とのこと。それでも税込で少しでも子ども達が計算しやすいようにと、この値段設定にしてるそうです。優しい!夏場はジュースだけでなくアイスキャンディーやゼリーもよく売れるそうです。一時期、「スーパーに置いていないお菓子を販売しよう!」と懐かしいお菓子をたくさん置いてたそうなんですが、子ども達から「買うもん無いわー」と言われたそうです。大人は懐かしいお菓子が嬉しいですが、子どもには不評なんですね。お店は地元の小学校の近くにあり、当時はお菓子を買いにくる子やベンチで宿題をする子、文房具を買いにくる子で賑わっていたとの事。しかし、時代と共に子ども達の居場所も変わってきたそうです。「学校が終わったらとりあえず風和里に行けば友達に会える」だったのが、今はスマホがあるのでそれぞれの居場所がすぐ分かるので、別に風和里に行かなくてもすぐ集まる事が出来る。それにゲーム機の中で友達と遊べる。お菓子はスーパーやコンビニですぐに買える。習い事で忙しいので遊ぶ時間が無い。コロナで営業そのものが出来なかった…など。「風和里を長年営業してきて、母と一緒に子ども達の変化を感じてきた」と娘さんが言っておられました。それでも遠足シーズンの時は、近所の子ども達がワイワイ買いにくるので、その姿を明美さんが嬉しそうに見ているのだとか。「母は、名前を忘れてしまった子も居るけど、顔はちゃんと覚えているんです」と。さすが駄菓子屋の母です。最近は「子ども達が大人になって、自分の子どもを連れて来てくれる人も居ます」と「遠いところからわざわざ車で来てくれる人も居ます」だそうです。驚いたのは、先日明美さんが近所のスーパーに買い物に出た時に、急に車の運転席の窓から「明美ちゃーん!!」と声をかけられたそうです。すっかり大人になった子ども達が、今でも明美さんを見かけると嬉しそうに声を掛けてくれるそうです。そして店の看板鳥、セキセイインコの「おすぎ」と「ピーコ」が居ました。なんとこの「おすぎ」ですが、たまに「あけみぃー!」と喋るそうです! しかも呼び捨てです! お店に来た時にこれが聞けた人はラッキーですね。最後に、明美さんがクリスマスツリーの前でポーズを取ってくれました。いつまでもお元気で居てほしい看板娘の「明美さん」。子ども達の居場所は変化し続けても、どうかこの場所は変わらずあり続けてほしいですね。お店は土日のみの営業、12:00〜17:00まで開いてます。お菓子だけでなく、明美さんの笑顔が見たい! という方はぜひ足を運んで下さいね。イベントやお店のお知らせはインスタグラムからチェック出来ます。
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