【河内長野市】“にんじんってこんなに香るんや”。「かわちながnora」の取り組みを知る機会。自然農法のお話会が2月28日に開催。

「にんじんって、こんなに香るんや」
切った瞬間、ぐっと濃い香りが立ちました。普段食べているものより、味も濃くて、本当においしい。このにんじんは、天野町にある「風の谷自然農園」の畑で採れたもの。「かわちながnora」の代表を務める服部さんが自然農法で育てた野菜です。

かわちながnoraの加賀田にある畑
かわちながnoraは、河内長野市内で自然農法に取り組む人たちの集まりです。加賀田、小山田、天野の3か所に畑があり、じゃがいもやレッドムーン、麦、大根などを育てています。下の写真は、加賀田の畑を、服部さんとともに案内してくださった副代表の阪下さんが麦ふみする様子です。「いやしんぼにっこり農園」でご自身も農作物を育てられています。

かわちながnoraの畑では、芋ほりや麦ふみ、種まきなどの体験イベントも行われていて、麦ふみのときには、段ボールをキャタピラ代わりにして子どもといっしょに遊ぶ姿もありました。土に触れる時間を身近にする場でもあります。

※提供:かわちながnora様
一方で、こうしたイベントだけでは畑の管理は継続できません。肥料を使わない方法での栽培は、思うようにいかないこともあります。最初の春じゃがいもはうまく育たなかったそうですが、秋にもう一度挑戦しました。加賀田の畑は、長い間手が入っていなかった場所で、土を掘り起こし、落ち葉を入れ、整えるところから始まりました。

※提供:かわちながnora様
活動して1年ほどのかわちながnoraは、「河内長野 オーガニック給食チーム」から生まれた団体です。市内の学校でオーガニック野菜を使った給食を届けたいという思いがありましたが、市内のオーガニック野菜の生産量が少ないのが現実。それなら、自分たちでも作ろうとはじめたといいます。

しかし、給食に使ってもらうには、同一品種の野菜を、安定した供給量で提供する必要があります。15人ほどのメンバーだけではまだ人手が十分とは言えず、畑ももっと広げていかなくてはなりません。まだ1年ですが、あらゆる方法を探りながら、前を向いて手を尽くされています。

市内産の野菜を使ったカレー給食 ※提供:かわちながnora様
服部さんと阪下さんはかわちながnoraを代表して、市の自然資本活用課の栽培講習会で活動内容をプレゼンできる機会を得ました。先日は、近隣の保育園に焼き芋用としてレッドムーンを提供したり、河内長野市学校給食センターで面談を受けたり、少しずつ接点を作られています。そんななか、市でも「かわちながのday」として、市内産の野菜を使ったカレー給食が提供されました。

左)代表・服部さん 右)副代表・阪下さん
一歩ずつですが、オーガニック給食への動きが見えてきています。ですが、自然農法や有機栽培という生産法で、安心安全な農作物を給食として届けられるのは、まだまだこれから。市内の休耕地を活用する目的もあり、やることは山積みです。

※提供:かわちながnora様
そんななか、30年も前から富田林市で同じような取り組みを続けてきた方たちがいます。その団体「NPO法人 富田林自然農法 根っ子の会」の代表・久野陽子さんを迎え、活動してきた背景や苦労話、「自然と共に生きる農」について語っていただくお話会を開催されるとのこと。

落ち葉などを栄養にして育った大根
農薬や肥料を使わず、自家採種を行いながら、自然の恵みを大切にした農法を続けてきた団体で、現在では学校給食の納入も行っています。このかたちが、かわちながnoraのめざしているものだといいます。

「富田林自然農法 根っ子の会 お話会&交流会」の開催は2026年2月28日(土)14時~16時で、場所はノバティながの南館2階。参加申込フォームにて受付されています。

挑戦すれば、失敗は必ずある。それでも、日常を続けるように育んでいく。自然農法のおもしろさや食の豊かさ、地域に根差した活動。その一端に触れられる機会になりそうです。あの香り豊かなにんじんの秘密も、見えてくるかもしれません。
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