【富田林市】金剛団地で「ミニ万博in金剛」が開催されました。挨拶からはじまる、交流の場づくり

ミニ万博in金剛開催レポート

日曜のお昼前、金剛団地の中央集会所にたくさんの人が集いました。2026年1月25日、大阪大谷大学の学生が主体となって開催した「ミニ万博in金剛」の日です。

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手書きの案内に従い、会場となる2階へ向かいました。

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受け付けを済ませ、会場マップとシールラリーの台紙を受け取ります。

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開場時間の11時ちょうどには、すでに多くの人が来場していました。

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11時過ぎ、ステージでの開会式を合図に幕が上がります。琴の音色が会場に響き、イベントが優雅に始まりました。

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会場マップで、留学生や関係者のブースを確認します。

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入口付近には、かつらぎ町の山上にあるカレー屋「鳥唄山馨」、金剛駅前のネパール料理店「LOVE NEPAL」、潮岬の無農果物販売「AMAYA FARM」、阪南大学の学生ブースなどが並びます。

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窓際には、ネパール、パキスタン、スリランカ、ミャンマー、バングラデシュ、ベトナムの留学生ブース。その対面には、インドネシアの留学生ブースもありました。

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ほかにも、茶道や書道、ボードゲームを体験できるコーナー、学びや交流の場を提供する「∞KOONROOM」のブースが揃います。会場近くのわっくカフェでは、「LAZOS」がペルー料理を提供していました。

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どのブースも人だかりです。受付でもらったシールラリーは、来場者と留学生との交流のきっかけになっていました。国を代表する食べ物や名産品を用意して来場者を迎えるのは、藤井寺にある南大阪国際語学学校の留学生のみなさん。習ったばかりの日本語で、来場者との会話に挑戦します。

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親子連れの姿も多く見られました。民族衣装を身にまとった留学生に興味を示す子どもたち。挨拶を交わすだけで通じ合える喜びに、自然と笑顔がこぼれます。時間が経つにつれて来場者は増え、会場はかなりの盛況ぶりに。主催した学生たちも、その様子に驚きを隠せない様子でした。来場者同士の会話も弾み、あちこちから笑い声が聞こえてきます。

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ステージでは、大学生によるダンスや尺八の演奏が披露され、富田林市の公式キャラクター「とっぴー」の姿もありました。テレビ大阪の撮影班も到着し、各ブースを回って取材する様子が見られます。

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終盤には、留学生による民族衣装のファッションショーが行われました。自国の衣装に身を包み、凛とした姿勢で歩く姿から、伝統への誇りが伝わってきます。

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300人近くの来場者が訪れ、大盛況のうちに幕を閉じた「ミニ万博in金剛」。主催者のひとり、北村美乃莉さんにお話を伺いました。

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左)高橋さん、中)杉本先生、右)北村さん

北村さんは、大阪大谷大学の3回生で杉本ゼミに所属しています。今回のイベントは、KLLP(課題解決型学修プログラム)の一環として開催されました。KLLP(KONGO Living Lab Project)は、大学・市・UR・地域住民が連携し、金剛地区をフィールドに、研究や実践を通して地域の課題解決や活性化をめざす取り組みです。

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金剛の街並み

KLLPに参加するのは今年で2年目。初回は、プロジェクトの立ち上げ方も、プレスリリースの意味も分からなかったといいます。ゼミの担当教員である杉本先生から多くの助言を受けながら、少しずつ形にしていったそうです。

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きっかけとなった課題は、金剛団地に住む留学生と地域の方との関係でした。騒音やゴミ出しなど、文化の違いからトラブルが起きることもあり、同じ地域に暮らしていながら、言葉の壁もあって挨拶を交わさない状況が続いていたといいます。

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写真はミニ万博で提供されていたセイロンティー

そこで、各国のお茶をテーマにした交流イベントを企画しました。誰もが親しみやすい「お茶」を通じて、地域と留学生がつながる場をつくろうと考えたのです。当日は50人ほどの来場を見込んでいましたが、実際には70人近くが訪れました。盛況だった一方で、人手が足りず、現場がうまく回らない場面もあったといいます。その経験が、今回の「ミニ万博in金剛」につながりました。

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地域の人たちが交流の場に前向きだと感じ、今回は規模を広げることを決意します。ブース出店者を探す中で、相棒の高橋颯希さんと話題に上ったのが、閉幕間近に訪れた大阪万博でした。その熱気を忘れられない北村さんと、行かなかったことを後悔していた高橋さん。「それなら、自分たちで万博をつくってみよう」。イベントの核が、そこから生まれました。

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ペルー料理店「LAZOS」には、北村さんがひとりで足を運び、緊張しながら出店を依頼。「おもしろそうやね」という返事で参加が決まります。ネパール料理店「LOVE NEPAL」に偶然居合わせた「鳥唄山馨」のオーナーにも声をかけ、こちらも快く引き受けてもらえたそうです。

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ステージでダンスを披露する学生

初めてのことばかりで不安もあったそうですが、とにかく動こうと、思いつく限りのことを重ねていきました。前回の反省を踏まえ、人手も確保。ソフトボール部の仲間や友人に声をかけたところ、約50名もの学生がボランティアとして参加してくれることになりました。南大阪国際語学学校の留学生の協力も得て、本番に向けた準備が進められていきます。

当日は、高橋さんとともにステージの司会も担当。会場全体が円滑に回るよう、段取りに追われる一日だったといいます。無事に終えられたことに、ようやくほっとした様子でした。

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ゼミ講師の杉本先生は、卒業論文のような形式ではなく、プロジェクトを立ち上げる経験を重視していると話します。学生が主体的に動き、現場で考える場をつくりたい。その考え方のもと、今回のイベントも進められました。「二人でよくやり切ったと思います」と、北村さんと高橋さんの取り組みを評価していました。

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北村さんは、将来的に国語教員をめざしているそうです。外国にルーツを持つ子どもが増えつつある今、日本語が十分に身につかないと、ほかの教科の学びにもつながらない。その課題を、現場で感じてきたからだといいます。

留学生と話すとき、相手が少し不安そうな表情をしていることが多いとも教えてくれました。けれど、挨拶をすると途端に笑顔になる。

「挨拶ひとつで、生活が豊かになるんです」

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ミニ万博in金剛の会場でも、その小さなやり取りが、あちこちで交わされていました。

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