【富田林市】暮らしと文化に「星」が溶け込む町。今ここにある環境から“楽しい”が生まれています。

今ここ!プラネット

金剛山 冬の夕暮れ ※提供:今ここ!プラネット様

冬の夕暮れ、金剛山がピンク色に染まるのはほんの一瞬。すぐにあたりは暗くなり、ポッポッと星が瞬きはじめた頃、「今ここ!プラネット」の中野英和さんとお話しする機会がありました。天文愛好家であり、ホルン奏者として音楽にも親しみ、本業はIT関係。いくつもの顔を持つ方です。登山も趣味で、金剛山には200回以上登ってこられたとか。一体どんな人なんだろう、と思いませんか。

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中野さんは、自身を「アストロコミュニケータ」と呼び、星や宇宙の楽しさを身近に伝える活動をされています。子どもの頃から星に親しみ、気づけば45年以上、天体と向き合ってきた方です。星空案内や観察会を行うほか、天体写真の撮影にも取り組み、いくつかの受賞歴もあります。さらに、JAXA宇宙教育リーダーの認定も受けています。天文愛好家という枠を超えた活動ぶりに、“趣味”という言葉では収まりきらない気がします。

そうした天文知識を生かした活動のなかで、地域の子どもたちから「星を見たことがない」と聞き、中野さんは非常に驚いたそうです。星が見える環境に暮らしていても、空を見上げるきっかけがなければ、星は見えないまま。その気づきから、子どもたちと一緒に星を眺める時間もつくり続けているそうです。にこやかに話す姿から、星や子どもたちへの親しみが自然と伝わってきます。

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現在、主な活動の場となっている「すばるホール」でも、さまざまな取り組みに関わっています。自身の講座「星空教室」もそのひとつで、2025年12月には「ふたご座流星群」をテーマに開催されました。流れ星の見つけ方やその正体、スマートフォンでの撮影方法、願い事の話など、星を身近に感じられる内容が好評だったとのこと。

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また、中野さんは「すばるホールと文化を守り育てる市民の会」のメンバーで、「すばる学園祭」にも携わっています。この会は、すばるホールが市庁舎になる話が出たことをきっかけに、文化活動の拠点を守ろうと市民が立ち上げたものです。「使う場」から「育てる場」へと広げることをめざし、2023年から「すばる学園祭」を続けられています。次回は2026年5月24日(日)を予定しており、参加者向けの説明会が1月24日(土)に行われます。音楽や表現、学びを通じて人がつながり、市民の和が広がっているそうです。

本業を持ちながらこうした活動に取り組まれている理由――それは、気持ちが塞ぎがちな時代ではあるけれど、ほんの少しの時間でもいいから、何か楽しみを持ってもらいたいという想いから。ご自身の経験にも通じているといいます。星を見ることも、音楽を奏でることも、山を歩くことも。「今ここにいる自分に気づく」ことを大切にする取り組みです。

星を見ることは、特別な知識がなくても叶います。夜空に広がる星を眺めながら、空気の温度や光の色、肌にあたる風なども同時に楽しんでみて。今の時期、すばるホールの名前の由来でもある「すばる」が、日が沈んだあと東の空に姿を現します。いくつもの星が集まって輝く様子は、地域のさまざまな活動とも重なって見えるかもしれません。

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すばる(M45) ※提供:今ここ!プラネット様

中野さんの講座「星空教室」が、2026年2月1日(日)にも開催されます。3月3日に観測できる皆既月食に向け、撮影にチャレンジするための学びの場です。マニュアル設定ができれば、スマートフォンでも参加できるそうです。

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星を身近に感じる、気軽な一歩になればうれしいです。

すばるホールはこちら↓

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