【河内長野市】限定200個「空海ゆかりの柚子みそ」を配布。冬至の12月21日(日)10時より、楠町西にある盛松寺で参拝者へ配られます。

盛松寺では、毎年12月21日の「終い弘法」にあわせて、伝統の“柚子みそ”を参拝者へ配られる恒例行事があります。2025年12月21日(日)も行われる予定で、午前10時より配布を開始します。

※提供:盛松寺様
この柚子みそは、高知県産の柚子をくり抜いた器に、細かく刻んでペースト状にした実と味噌を合わせて詰めたもので、弘法大師(空海)にまつわる教えを受け継ぎ、今も地域の方々と一緒につくられています。

寺に伝わる話では、今から約1200年前、弘法大師(空海)が当地を訪れた際、疫病に苦しむ村人の願いを受けて祈りを捧げ、その場で柚子の実を用いて味噌と合わせる“柚子みそ”の作り方を教えたとされています。冬至にこれを食すると身体が整い、病を遠ざけられると伝えたのが、現在の風習の始まりです。

祈りの場となった場所では、のちに一本の樟が四方に枝を広げ、“四釣樟(よつるくすのき)”と呼ばれるようになり、地名が「與通(よつ)」へ変化。享保7年(1722)に、この霊木から造られた大師像を本尊として盛松寺が創建されました。

※提供:盛松寺様
1200年の伝承を受け継ぐ「空海ゆかりの柚子みそ」は、全国的にも貴重な冬至行事とされ、各種メディアでも取り上げられています。

過去の柚子みそづくりの様子 ※提供:盛松寺様
なお、12月19日(金)の午後1時〜4時に、柚子みそづくりが本堂で行われるそうです。参加の際は割烹着が必要で、事前に盛松寺までご連絡くださいとのことです。

盛松寺は、この冬の風物詩から「ゆず味噌のお寺」と地域で親しまれており、ゆず関連のグッズもたくさん揃っています。ゆずおみくじ、ゆずお守り、ゆず絵馬などが並び、ちょっとおちゃめなオリジナルマスコット「ゆず坊」が敷地内のあちこちに100体以上隠れているとか。

参拝後の晴れやかな気持ちで、かわいいゆず坊を探すちょっとした遊びも楽しめます。
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