【富田林市】山間にひと際目立つ黄色い屋根。甘南備のカフェ「つむる」では、珈琲と旬のデザートがいただけます。

富田林市甘南備に知る人ぞ知るカフェがあります。小さな集落の高台にある黄色い屋根が目印の「つむる」。厳選されたコーヒー豆で淹れる珈琲が評判を呼び、見た目がアートのように美しいデザートも人気の秘密です。珈琲はご主人、デザートは奥さまが担当され、ご夫婦で営まれています。
2018年夏にオープンし、今年で8年目を迎えられました。店内はゆっくりと寛げる雰囲気で、ご主人が選定されたレコードの音がやさしく流れています。
また大きな焙煎機もあり、珈琲に対するこだわりを感じられます。

建物はご自宅兼店舗で、2015年に移住してからご自身でコツコツDIYしたんだそう。あの屋根はあえて明るい黄色にしたんだとか。もともと小学校の教員をされていたご主人が、ネパールの震災をきっかけに現地の人と交流を持つようになり、なにか力になりたくてネパールのコーヒー豆を扱うお店を開いたそうです。
訪問したときは、個人輸入されているネパールのはちみつが販売されていました。8年経った今も縁を絶やさず交流を深めていらっしゃいます。
取材時には、タンザニア産の深煎り豆とパプアニューギニア産の浅煎り豆の2種類の珈琲があり、どちらもネルドリップでご主人が丁寧に淹れてくださいました。

深煎りの珈琲をひと口飲むと、深みのあるコクと芳ばしい香りが身に沁みます。浅煎りの珈琲はフルーティーな香りが特徴で、鼻から抜ける爽やかさと、桃のようなやさしい甘みがありました。
デザートは和栗の秋プレートを注文。旬のものや地元産のものをできるだけ使い、パティシエ経験のある奥さまがひとりで準備されているそうです。
プレートには、富田林産のかぼちゃのチーズケーキ、千早赤阪の和栗で作ったモンブラン、渋皮煮の栗アイスが乗っています。緑の砕いたお菓子は小松菜のメレンゲを焼いたもので、モンブランの下にあるのは庭の木になった柿だそうですよ。ケーキをホールで予約注文する人もいるそうで、ファンの気持ちがよくわかる一皿でした。
駐車場は少し離れた場所にあり、お店はそこから徒歩5分ほどです。お店の最新情報などはつむる公式Instagramで随時配信されています。

豊かな自然の中でおいしい珈琲とデザートを味わい、心が静かに満たされる時間を過ごせました。ゆっくり時間を過ごしたい方にはぴったりのお店ですね。

つむるはこちら↓





