【河内長野市】南海の新観光列車「GRAN 天空」千代田工場で初お披露目。深紅の4両編成を報道公開

大阪府

GRAN 天空

南海電気鉄道の新観光列車「GRAN 天空(グラン テンクウ)」の外観が2026年2月16日、河内長野市内にある南海電鉄千代田工場で報道関係者向けに公開されました。深紅を基調とした4両編成の車両が線路上に姿を現し、列車の外観が初めて披露されました。

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現在運行中の天空(2026年3月定期運行終了予定) ※提供:南海電気鉄道株式会社様

現在運行している観光列車「天空」は2026年3月20日をもって定期運行を終了します。その後継として誕生するのが「GRAN 天空」です。

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「GRAN 天空」ルートマップ ※提供:南海電気鉄道株式会社様

大きな変更点のひとつは、始発駅が難波になったこと。橋本〜極楽橋間を走っていた従来の「天空」と異なり、難波から極楽橋までを直通で結ぶ観光列車となります。遠方からの利用も想定し、より広いエリアから高野山へ向かう列車へと役割を広げました。インバウンド需要も視野に入れているとの説明もありました。途中、新今宮、天下茶屋、堺東、金剛、河内長野、林間田園都市、橋本、九度山の8駅に停車します。

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3号車外観

今回公開された車両は新造ではなく、1990年製造の2000系車両をベースに改造されたものです。極楽橋付近の急曲線区間を走行するため、車両長が17メートル級に限られることなどから、新造ではなく既存車両の更新時期に合わせた改造という判断がなされたとのことです。

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改造とはいえ、床下機器を含め設備は一新。

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一般通勤車両の印象を払拭するため、先頭部の前照灯などの位置を上部へ変更し、丸形ライトを採用するなど、外観にも工夫が施されています。

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車体は2色の赤を基調に構成され、側面には金色の装飾があしらわれています。赤の色味については、南海らしさを意識しつつ、他の観光列車と重ならない色合いを模索した結果とのこと。会議で出た案を起点に検討を重ねたそうです。

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先頭部に掲げられたエンブレムは、東西南北を示す羅針盤の意匠が取り入れられ、N(Namba)、K(Koyasan)、W(Wakayama)、K(Kansai International Airport)の頭文字が込められているとのことです。

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3号車外観(山側)

3号車(山側)には「キュリオシティマーク」と名付けられたデザインも施され、旅人の好奇心の広がりを表現しているといいます。

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車両全体には、南海電鉄の社章「(通称)羽車マーク」から着想を得た羽を広げたようなデザインや、高野山のシャクナゲ、難波駅駅舎のアカンサスなどつながりをイメージした装飾が施されていました。

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車内については、沿線にちなんだ伝統工芸を取り入れる予定との説明もありました。洗面ボウルなど一点ものの意匠も採用されるということです。

「GRAN 天空」ランチメニュー(2026年春夏) ※提供:南海電気鉄道株式会社様

「GRAN 天空」では車内での食事提供なども予定されています。「Genji」の元川篤(もとかわ あつし)シェフ監修とのこと。観光列車での食事提供は、かつて実施していた取り組みへの再挑戦となります。難波発となり、極楽橋まで約90分の乗車時間が生まれることも背景にあるといい、これまでの「天空」でも座席で軽食をとる乗客の姿が見られたことから、乗車時間を活かすサービスを形にしたとのことです。

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「GRAN 天空」4号車内パース ※提供:南海電気鉄道株式会社様

4号車に「グランシート」と「グランシートプラス」を設け、季節や運行時間帯に応じた食事メニューを提供する予定です。

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「GRAN 天空」3号車内パース ※提供:南海電気鉄道株式会社様

また、3号車にはロビーラウンジを設け、すべての乗客が利用できる空間にするとのこと。料理監修を務める「Genji」のテイクアウトブランド「GENJI BAKE」の商品のほか、沿線にゆかりのある軽食や土産品の販売も予定されています。

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「GRAN 天空」2号車内パース ※提供:南海電気鉄道株式会社様

旧「天空」で特徴的だった、車窓に向けて配置された座席「ワンビュー座席」は新列車でも引き継がれ、2号車に「ワイドビューシート」として設けられています。高野線の車窓風景を楽しめる設計は継承されています。

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今回の外観公開が行われたのは、普段は一般公開されることのない千代田工場。全国からの利用が想定される観光列車が、市内工場で仕上げられているという点も、地域にとっては注目したいニュースです。

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予約方法についても、インバウンドを含む幅広い利用を見据え、電話以外の方法を検討しているとの説明がありました。「GRAN 天空」は2026年4月24日に運行開始予定です。

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