【富田林市】お正月用の黒豆や葉牡丹、旬を迎えるイチゴはいかが。南農園の直売所「南さんちの野菜果物店」では、野菜や果物の詰め放題が人気です。

富田林市佐備にある「南さんちの野菜果物店」は、南農園の直売所です。店内に並ぶ新鮮な野菜や果物はすべて南農園で作られたもので、まさにとれたての産地直送。味もよく鮮度の高さが評判で、飲食店や八百屋など目利きのプロも通っています。

その時期ならではの旬のものを中心に販売しているため、訪れるたびに顔ぶれが変わります。ホウレン草や小松菜、ナス、キュウリ、菜の花、ブロッコリー、海老芋、レモン、イチゴなど品目の多さも魅力。さらに、お米や大豆、ハーブを使ったお茶や塩まであるから驚きです。

もともとはみかん農家からスタートした南農園は、100年近い歴史があります。みかん作りを続けるなかでイチゴ作りにも取り組み、30年ほど前、直売所のオープンをきっかけに、少しずつ野菜作りも手掛けるようになったそうです。現在は約2ヘクタールの広い農地で、さまざまな作物を丁寧に栽培。お客さんの要望に応え、アイスプラントなどの珍しい野菜が並ぶこともあります。

取材を受けてくれた社長の南さん。手にしている真っ赤で大きなイチゴは今が旬。これから6月頃まで、いろんな種類のイチゴが直売所に登場する予定です。

この歴史ある農園の直売所で、特に人気なのが詰め放題。始めてから10年ほど経つそうで、近隣では知らない人はいないくらい有名です。形や大きさが不揃いだったり、傷が入っていたりして出荷できないものを“ちょいワル”と呼び、それを自由に袋詰めしたものを特価で販売してくれます。

袋からはみ出すほど詰めるのが“通”だそうで、入りきらなくても手で押さえればセーフです。取材時には“ちょいワル”みかんを頂戴したのですが、これだけの量が200円で、思わず値札を二度見。ひと口食べてみると、フレッシュな甘さとみずみずしい食感に、果肉の存在感もしっかり感じられ、100年続くみかん農家の確かな仕事ぶりが伝わってきました。

この日はほかに、“ちょいワル”の柿や、キュウリもありました。詰め放題を目当てに訪れる方も少なくないのですが、いつでも実施しているわけではないため、訪れる際は公式Instagramの情報を先に確認するのが安心です。

そろそろ年の瀬も迫ってきて、お正月の支度を始める頃。おせちに欠かせない黒豆も南さんちで作っていて、ひと粒ずつ目視で選別するため大粒ぞろいです。

見た目も華やかな葉牡丹もあり、めでたい日の玄関を彩るのにぴったり。年末の営業は12月30日までで、予約もできるそうです。
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