【富田林市】階段を登るとそこに「なみだれの梅」が咲いていました。美具久留御魂神社に伝わる悲恋の物語とは。
富田林市宮町にある「美具久留御魂神社」にも梅が咲き始めていました。
訪れたのは2025年3月上旬、この日は温かい日差しが気落ちが良く、上着もいらないほどでした。梅が咲いている場所を社務所に聞いてみた所、「上拝殿」のすぐ近くにあるということを教えて下さいました。
あとで調べたのですが、美具久留御魂神社の境内地は6700坪あるそうです。そのほとんどが山になっており、この山は眞名井ヶ原と称し山そのものを御神体として居ります。「大阪みどりの百選」また「大阪府自然環境保全地域」に指定されており、自然のままの緑豊かなお宮なんですね。
ということで上拝殿に向かうのですが、山そのものが御神体ですので。このように上拝殿に向かう階段も長いです。
やや息があがりましたがなんとか登ることができました。こちらが上拝殿です。向かって左に行くと梅の木があるようです。案内板には「なみだれの梅」と書かれていますが、これは一体…?
案内の方向へ進むとありました!「なみだれの梅庭園」と書かれています。さらに奥へと進むと大きな石碑があります。
調べてみたところ、どうやら戦国時代終わりころの悲話として、語り継がれている伝説が「美具久留御魂神社」にあるようです。
想い続けた人と結ばれることなく命を落とした女性の想いが、この場所の梅を咲かせるんですね。こうして語り継がれたのが「なみだれの梅」だそうです。
こちらの石碑は2022年5月16日上拝殿左に新しく作られた石碑で、前からある「なみだれの梅」の碑は神奈備山「真名井ヶ原」の頂上付近にあります。現在の石碑の周りには美しい梅がいくつか咲いていました。美具久留御魂神社にこのような伝説があったとは知りませんでした。男女の悲しい恋の物語があったと知ると、梅の木がどこか儚げに咲いているようにも見えます。
梅はまだ蕾がいくつかありましたので、もう少しの間は梅見が堪能できそうです。悲しくも美しい「なみだれの梅」を是非見に行ってみてはいかがでしょうか。
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